石灰石とチャートに塩酸をかけると何が発生するの? 中学校理科1年生

石灰岩とチャートの見分け方ってどうするの?

見分け方は石灰岩よりもチャートの方が硬いというのも一つの見分け方ですね。

二酸化炭素の実験で、石灰石(炭酸カルシウム)に塩酸を加えると、二酸化炭素が発生しました。

地学分野でも知識が活用出来るようにしておきましょう。

小さな泡みたいなのがあると、気体が発生していると言うことです。

石灰岩とチャートに塩酸を加えてみた

石灰岩にうすい塩酸をかけると二酸化炭素が発生 理科

石灰岩もチャートも堆積物が押し固められてかたい岩石になった堆積岩の一種です。

石灰岩 → 炭酸カルシウム(CaCO
チャート → 二酸化ケイ素(SiO₂)  が主成分となっていて組成は全く違っています。

石灰岩は塩酸と反応して二酸化炭素を生じるので塩酸をかけることで判別することができます。

CaCO₃ + 2HCl → CaCl₂ + H₂O + CO₂
炭酸カルシウム + 塩酸 → 塩化カルシウム + 水 + 二酸化炭素

二酸化ケイ素はガラスや陶磁器、セメントなどの原料です。

 

DVD「中学校理科DVD 大地の変化 第4巻 地表の歴史・堆積岩

0:00~0:38までは化石について、0:39~1:29までは化石からわかる当時の環境について説明しています。

サンゴの化石 → 暖かかった海
ホタテ → 冷たい海流
ブナ → 寒い気候

など、化石を見ることで当時の環境を推測することが出来ます。こういった化石のことを示相化石といいます。

1:30~は堆積岩についての説明です。

上でも述べたように、堆積岩とは堆積物が押し固められてかたい岩石になったものをいいます。

代表的なれき岩・砂岩・泥岩は粒の大きさによって区別されます。詳しくは…

粒の大きさが直径2mm以上 → れき岩
粒の大きさが直径2mm~1/16mm(0.06) → 砂岩
粒の大きさが直径1/16(0.06)mm以下 → 泥岩

となります。

石灰岩・チャートは生物の遺骸が固まったり溶解物質が沈殿したりしてできます。

2つを見分けるには上の映像と解説をご覧ください。

科学実験動画:石灰岩とチャートを塩酸に入れる

こっちはさらに大胆に塩酸の中に石灰岩とチャートをいれてみるというものw

石灰岩は二酸化炭素の気体を発生させますがチャートは何も起こりません。

チャートと石灰岩 埼玉県地学研究委員会

中学までは理科の教科書の中に地学分野が入っているため自然に地学を学ぶことが出来ますが、高校で地学を履修する人はとっても少ない…。

さらに地学はフィールド・ワークや鉱物を削る作業など大変なものが多く、実験や教室で気軽に見せられる実験などが少ない!

埼玉県地学研究委員会では、生徒に石灰岩とチャートを判別させたり、チャートを火打ち石にするところを見せるようですね。

チャートは火打ち金とぶつけることで火花を飛ばす火打ち石としても使えます。チャート同士では火花は出ません。

火打ち石と火打ち金を打ち合わせることで火打ち金の金属が火花となって剥がれ落ちる、という仕組みです。なので火打ち石には金属よりも固いチャートなどの岩石が使われます。

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