電解質と非電解質の区別
電流が流れれば電解質、流れなければ、非電解質です。
いろんな溶液を電流が流れるか流れないかを考えながら、見ていくようにしましょう。
どんな水溶液に電流が流れるか
水溶液に電圧をかけたとき(電流を流したとき)、
電流が流れる水溶液は・・・食塩水、塩化銅水溶液、塩酸、石灰水(水酸化カルシウム水溶液)、オレンジジュース
少し流れる、またはほとんど流れない水溶液は・・・水道水(塩素のせい)、雨水(不純物などのせい)
流れない水溶液は・・・精製水、砂糖水、エタノール
実験をするときは動画のように適宜、精製水(蒸留水)で器具を洗うようにしましょう。
電解質と非電解質
水に溶かすと電流が流れる物質を電解質。
水に溶かしても電流が流れない物質を非電解質と言います。
導線がつながっている左のビーカーには薄い塩酸、右には食塩水が入っています。スイッチを入れると豆電球が点灯するので2つは電解質です。
塩酸のかわりに砂糖水をつなぐ(1:18)と豆電球は点灯しません。つまり、砂糖水は電流を流しません。なので砂糖水は非電解質です。
電解質が電流を通すのは、水溶液中で溶けた物質が陽イオン、陰イオンに分かれる現象(電離)が起こるためです。
例) NaCl → Na⁺ + Cl⁻
Na⁺:陽イオン Cl⁻:陰イオン
陽イオンと陰イオンが交互に規則正しく配列することでできるイオン結晶はいずれも電解質です。
ただし、塩化銀(AgCl)のように電気的な結合力が強いため、水に溶けない(水に入れても電流を通さない)物質も存在します。
電界質の水溶液の金属板